平成24年度 桂川・相模川流域協議会流域シンポジウム
|
川の声を聞こうよ 桂川〜相模川 |
主催:桂川・相模川流域協議会・水源環境保全・再生かながわ県民会議 |
出席者:268名(一般参加者213名、関係者55名) |
桂川・相模川流域協議会では、山梨・神奈川両県流域の市民・事業者・行政が一体となって、流域環境の保全に取り組んできました。 取組の一つとして在来種で絶滅危惧種のカワラノギクの保全活動を行っており、
今回はカワラノギク保全活動報告をとおして、流域の河川植生を保全していくことの大切さを発信していきます。
神奈川県では、良質な水を将来にわたって安定的に確保するため、県民お皆様にご負担していただいている、
個人県民税の超過課税(水源環境保全税)を財源として、水源の森林づくり事業などの水源環境保全・再生事業を展開しています。
水源環境保全・再生かながわ県民会議は、学識経験者や県民(公募)などの合計24名で構成され、
水源環境保全・再生事業の点検や評価、県民の皆さまへの情報提供を行なっています。
平成24年度からスタートした「第2期かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画」では
山梨県内での森林整備や生活排水対策が盛り込まれました。
今回は、山梨・神奈川両県で水源環境を守ることの必要性や重要性について考えていきます。
ロビーの様子 |
倉橋満知子 桂川・相模川流域協議会代表幹事の あいさつがありました。 |
「生物多様性」という言葉は、英語(biodiversity)からの造語。 |
今年度の流域シンポジウムの基調である「生物多様性」については、1993年に生物多様性条約、2008年6月に生物多様性基本法が制定され、その保全が法的に初めて位置づけられました。 2012年9月の生物多様性国家戦略2012−2020では、具体的な望ましい川の姿として、河原特有のカワラノギクなどの河川の多様な生態系の保全の必要性が示されています。 神奈川県生物多様性検討委員会は、平成23年7月、「神奈川県における生物多様性の保全に向けて」(提言)をまとめ、河川の生物多様性の保全について明確にしました。
一方、桂川・相模川流域協議会は会の行動指針(2002年)に「生物の生息・生育環境の保全、貴重種希少種及び植物群落等の保護」を明記し、生物の多様性の保全、再生に取り組んでいます。
最近では、相模川支流の魚道調査、田んぼの生き物調査、外来植物のシナダレスズメガヤ生育分布調査、外来動物のアメリカザリガニ調査(継続中)を行ってきました。
また、カワラノギクを守る会、NPO法人愛・ふるさと、相模川湘南地域協議会、さがみはら地域協議会などの団体が相模川、中津川で、絶滅が心配されるカワラノギクの保全活動に取り組んでいます。
今回は相模川の生物多様性保全の指標的植物であるカワラノギクの保全をテーマとしています。相模川でのカワラノギクの保全活動を多くの方に知っていただき、ご協力をお願いいたします。
カワラノギクを訪ねて(映像報告) 岡田 一慶(桂川・相模川流域協議会 市民部会)YouTube動画はこちらからカワラノギク カヌーの旅(1) カワラノギク カヌーの旅(2) |
「カワラノギクの保全活動について」 コメンテーター 秋山 幸也(相模原市立博物館 学芸員)1956年、大島で確認されたカワラノギクの標本が市立博物館に保存されています。 |
「みんなでできる保全活動」
|