多摩川源流 小菅村の活動〜先進地視察ツアーの実施

日時:平成16年9月30日(木)

主催:桂川・東部地域協議会(桂川・相模川流域協議会)

目的:小菅村で行なっている多摩川流域交流事業やゼロエミッションを今後の桂川

     相模川流域協議会の活動に活かすこと

【小菅村の風景〜小菅川〜】

台風が通り過ぎた後の朝、小菅川の川面がとてもきれいでした。

今回のツアーでは、北都留森林組合の施設(オガコ生産施設)の見学があり、ホスト役として桂川・相模川流域協議会の方々をお迎えさせて頂きました。

大月市、都留市をはじめ多くの17名の方々がご参加頂きました。

【多摩源流研究所〜視察〜】

最初に訪れたのは、多摩源流研究所施設です。多摩川の流域交流の拠点施設として村が設立した施設です。

森林・河川の調査研究から源流体験教室の開催、森林再生プロジェクトなど様々な活動を行なっております。

また、小菅フイッシングビレッジ事務所やつり資料館も併設しております。

【青柳課長から説明〜源流研究所内〜】

小菅村源流振興課青柳課長様より小菅村のこれまでの取り組み、これから目指すビジョンなど様々なお話を頂きました。

桂川・相模川流域にとって、小菅村(多摩川流域)での取組みはとても参考になりました。「流域を通して自然、環境、森林、水問題を考えていく。川上からの情報発信をこれからも続けていく。」など小菅村の取り組みを確認しました。

【北都留森林組合〜オガコ生産施設】

小菅事業所の木下さんの説明で北都留森林組合のオガコ生産施設の見学を行いました。機械をどのように動かすとオカゴが出来るのか、またどのような種類の木材をオガコにするのか、用途、目的などいろいろ説明を受けました。

林業廃棄物を出さないで、それを資源として有効利用していくことを小菅村と一緒になり取組んでいます。

【できたオガ粉〜勝俣会長〜】

機械を通してできあがったオカ粉の前で、勝俣会長が、「うちでも使用したい!」と思わず商談成立?

この日は、ヒノキをオガ粉にしていたのでとっても良い香が漂っておりました。

<問い合わせ先>

北都留森林組合小菅事業所         電話0428−87−0549 担当:木下

【堆肥生産施設】

北都留森林組合でオガ粉にしたものと村内より出された生ゴミをこの施設で堆肥へしていきます。ここでは、オガ粉でキノコ栽培をした残粉も堆肥へ変えます。

その仕組みを青柳課長にご説明頂きました。参加者の皆さんからも「自分たちの自治体でこれを作れないか?」など積極的なご質問がありました。

堆肥をつくる課程でできるヒノキオイルの香はとても素晴らしかったですね。

【多摩源流〜畑の素〜】

この緑色の袋が小菅村で販売している堆肥です。名づけて「畑の素」

8kg入と16kg入の2種類を小菅村内のJAと物産館で販売しております。

価格は8kg入 315円(税込)16kg入 494円(税込)。ゼロエミッションの取り組みと自然環境を守る活動にご支援をお願いします。

【ヒノキ油抽出機器】

これが堆肥にとって阻害物質であったヒノキ油を抽出する機械です。

その阻害物質であったヒノキ油もお金に換えることにより、この事業を継続していけるようにと考えているそうです。

これからの小菅村の展開に注目していきたいと思います。

【施設見学終了】

こうして、今回の小菅村視察ツアーは終了いたしました。参加者の皆さんも大満足でした。人口1000人の小さな村のこの本気の取り組みをぜひ応援して下さい。

山村の源流の村が、環境と真正面から向き合って生きていこうとしています。

都市の皆さん、ぜひこの小菅村の取り組みを応援して頂きたいと思います。

まずは、一度訪れてみて下さい。