2004年度 富士吉田市 桂川・相模川流域協議会合同シンポジウム開催

日時:平成16年11月27日(土)

場所:富士吉田市 山梨県郡内地域産業振興センター2階

主催:富士吉田市 桂川・相模川流域協議会

昨年は神奈川県横浜市で開催されたシンポジウムですが、今年は山梨県で開催となりました。

今年も桂川・相模川の上流域の代表としてパネル展示に参加させて頂きました。

山梨県から75名、神奈川県から45名、それ以外から5名の計125名の参加がありました。
東部地域協議会もパネル展示の形で取組を説明させて頂きました。

【トナカイ?】

山梨県郡内産業振興センター入口にありました。

可愛いですね。

雪景色の富士山がとってもきれいでした。

木馬の角が気に入りました。

【看板】

シンポジウムの看板です。

この地域産業振興センターには地場産のネクタイや工芸品など様々なものが並んでいて大変おもしろかったです。

もちろんお土産も購入することができますので富士吉田市へお越しの際にはぜひお寄り下さい。お勧めです。

【北都留森林組合のパネル展示】

今回は、ハイキングマップを中心に北都留森林組合の取組である林業体験教室などをご案内させて頂きました。

資料には北都留森林組合パンフと学校林活動(上野原小学校)を配布させて頂きました。

【カーカネットの会】

富士吉田市で活躍されている団体で美しい自然を活かした公園づくりをされています。この写真は東屋をつくられているところです。

連絡先(0555−22−0296)

代表者:加々美清子氏

NPO富士に学ぶ会】

富士山周辺の自然環境の保全活動、森づくり・まちづくり活動を通じて指導者育成・青少年の健全育成などを目的に活動されています。

HPはこちら

http://www11.plala.or.jp/fjimanabu

【財団法人かながわ海岸美化財団】

神奈川県内全長150kmの自然海岸の清掃を実施するとともに、美化啓発活動、美化団体の支援、調査研究を行うことにより、海岸美化を図っている。

HPはこちら

http://www.bikazaidan.or.jp

NPOあさひファーム】

これはBDF製造機です。

EM菌による堆肥の有効活用や乗馬公園の運営などによる福祉活動など幅広く活動されていらっしゃいます。

【大月森つくり会】

間伐材をつかった時計、ピクチャースタンド、画鋲などおもしろいものをたくさん展示されていました。

毎月第4日曜日に笹子の森で森づくり活動を展開されています。

【シンポジウム開催】

富士吉田市長萱沼俊夫氏の挨拶で始まりました。基調講演の講師、駄田井正氏の筑後川でのお話も大変参考になりました。

流域交流の大切さと実践されている話は大変参考になりました。

【パネルディスカッション】

流域の循環を考える−水は天下のまわりもの−と題して討論が展開されました。

ゴミの問題、意識の問題、経済の問題などたくさんの課題がありました。

いずれにしても一人一人の気持ちが大切であり、これから市民、行政、事業体、それから観光客も含めてかかわるすべての人々が一緒に問題解決していくことが必要であることを改めて実感しました。

基調講演「川でつながる人とくらし−筑後川流域を事例として−」

講師:駄田井正

リバーミュージアム構想として、筑後川流域全体を観光資源としてPRする取組を事例紹介としてあった。1987年から始めたフェスティバルが毎年行なわれ流域をまわりながら流域のつながりをつくっていることはこの桂川・相模川流域でも検討したい取組である。継続的な活動が恒続的な組織をつくる。ネットワークは力であり、それぞれの市町村が話し合い文化・自然・産業などのゾーニングすることで観光客を集客する努力をしているところは学ぶべき点である。

ファンクラブ会員証(リバーカード)とカード会社と提携して展開、売り上げの0.3%をこの筑後川協議会へ振り込まれる仕組みで活動資金を増やしていることが面白かった。

 ・これからは山村(源流域)が顧客を選ぶ時代になってきている。源流に理解を示しお金を落とさせる仕組みを 用意していき、それに共感する都市部とつきあっていくことが活性化のヒントである。

パネルディスカッション「流域の循環を考える−水は天下のまわりもの−」

 川のゴミ問題に関心が集った。とにかく桂川のゴミはものすごく地域住民だけでなく観光客に対してもどう啓発していくことがいいのかを中心に話し合われた。

出たゴミを処理する経費を、ゴミを出さないようにする経費に変換していくことが必要である。そのためには行政も事業体も市民もともに理解し実践していくことが重要である。

「出来る人が、出来ることを、出来るときに行なう」をスローガンに流域保全活動を行政・市民・事業体・滞在者が一丸となって展開していこうと最後は締めくくられた。