日時:平成26年12月7日(日)   場所:寒川町民センター
〜 夢枕獏さんの面白い川の話と川の自然の楽しみ方 〜


開催の趣旨

 世界文化遺産登録された「富士山」を源として山梨県・神奈川県をめぐり相模湾にそそぐ桂川・相模川。
多様な生物が生息していた河原や干潟が減り、自然の素晴らしさを実感できる場所も減ってきています。
また、家庭からの生活排水は、川の水質を悪化させる一因となっています。
 協議会では、上流と下流に暮らす皆さんが一緒になって、かけがえのない流域環境を守るために
できることを考えようと毎年シンポジウムを開催してきました。
 今年は、記念すべき第20回を迎えます。大人も子供もみなさんで川の自然について考えましょう。



開会のあいさつ・第2部 みんなで語る桂川・相模川!について、動画でご覧いただくことができます。(YouTube)


◎開演  

     司会 荒木 久美子さん
    

◎ 開会のあいさつ 

倉橋満知子 (桂川・相模川流域協議会 代表幹事)    河西 悦子 (桂川・相模川流域協議会 代表幹事) 

 

    富士山山中湖宣言 : 2013年(平成25年)10月26日 2013年度 流域シンポジウムにて

◎ 開会にあたって  

 木村 俊雄 寒川町長
    

第1部 講演       −夢枕獏さんの面白い川のお話し− 


  Profile:夢枕獏(ゆめまくら ばく)
 昭和26年生まれ。昭和52年に作家デビュー。SF・伝奇・時代小説など幅広く作品を発表。陰陽師シリーズなどはマンガ・テレビドラマ・映画化され、人気が高い。趣味は「釣り」。他にカヌーや登山などアウトドア全般。

外国の川は濁っていたり、凍っていたり、途中で川がなくなってしまうような場所もある。
ドバイでは水をまかないと二週間で干上がってしまう。日本の川のすばらしさを実感する。
子どもの頃、川で遊んだこと−網ですくったり、モリでついたりすること−が、今は禁止されていることが多くなっている。
子どもたちに川で遊ぶことのできる取り組みをすると、親も遊びたくなる。
「川ガキ」が「絶滅危惧種?」になっている。復活したい。
老後も「釣り」を楽しみたいですね。



第2部 

寒川町の取り組み 寒川町環境経済部


寒川町の面積13.42ku 東西2.9km 南北5.5km と南北に長い町。町特有の資源豊かで、個性豊かな町づくりを進めたい。

環境保全の取り組み

○川の美化活動 5/30にゴミゼロキャンペーンを実施 相模川では神川橋周辺 今年は5/25実施 887名 
回収量は年々減少していて、きれいになってきている。

○川とふれあう自然学習 夏と冬の年二回 夏は「川の生きもの調査隊」 冬は「野鳥観察会」 川への関心を深める取り組み

行政と市民の対話 〜相模川河川整備計画〜


国土交通省京浜河川事務所 山口正裕氏 桂川・相模川流域協議会 岡田一慶氏との対談

行政と市民の対話が必要で、大切にしていきたい

相模川は水道水としても利用され、4000種の生物が生息している、母なる川について考える。

問題点問題内容 対応
(1)不法投棄クリーンキャンペーンを行っているが、バーベキューのごみ・テレビ・自転車などの不法投棄はなくならない。不法投棄される原因があるのでは? 車が進入することができることも一因と考えられる。
駐車スペースは必要だが、車が進入できる範囲を制限する。(車止めの設置など)
(2)シナダレスズメガヤ(要注意外来生物)相模川に多く繁茂している。もともと河原にあった植物が絶滅してしまう。
河川の環境が悪くなった。根元にがっちり根を伸ばす。洪水があっても流れない。
重機で土や根を1mほど掘り(国土交通省作業)、カワラノギクの圃場整備(流域協議会)を行っている。
(3)河原の利用本来住んでいる生物を保全しようと策定された計画だが、実際には保全区域にもグランド・広場などの施設ができている。 河川環境管理基本計画・河川空間管理計画を策定し、ゾーンごとに人工系・自然系比率を設定している。
(4)河原の環境悪化玉石河原の減少・木が生い茂ることにより、ヨシ・カワラノギクなどの希少種が減少。 伏流水を再生。すると川ガキも復活できるかも?
(5)護岸整備整備を行うと、湧水が減る。 伏流水保全を考えた河川工事を行う。(多摩川の事例を紹介)
豊かな自然を体験する場としてトンボ池やワンド・歩道を整備し、平成13年4月に馬入水辺の楽校を開校。現在「馬入水辺の楽校の会」により運営されている。
(6)河口砂州、周辺海岸の後退護岸整備を行うと、湧水が減る 相模川上流から土砂を河口へ投入。ダムにたまった置き砂を移動する。


河川協力団体制度(自発的に河川の維持、河川環境の保全などに関する活動を行うNPOなどの民間団体を支援するもの。)

河川協力団体に指定されると、以下の活動が可能。
@河川管理者に協力して行う河川工事または河川の維持
A河川の管理に関する情報・資料の収集および提供
B河川の管理に関する調査研究
C河川の管理に関する知識の普及及び啓発
D上記に付帯する活動。

 みんなで語る桂川・相模川! 


小学生・中学生・高校生が発表しました。
小学生による作文発表/馬入水辺の楽校の水生生物/川の生きものたちとの出会い

詳細は動画(YouTube)でご覧いただけます。 動画はこちら

市民が憩えるこんな河原にしたい 中門 吉松


寒川は川に囲まれた町。子どもたちに将来にわたっていい環境の川を残していきたい。
桂川・相模川は、山梨県富士山の湧水をあつめて山中湖から相模湾まで113kmを流れる川。 流域面積1680Ku 山梨県側1201.3ku(約75%)神奈川県側404.3ku(25%)となっている。
私たちは、桂川・相模川の将来像を「清く豊かに川は流れる」とイメージします。と理念を元に創設された協議会。
ダムは神奈川県内でも8000箇所ある。生物が上下流域を行き来できるように、ダムのスリット化を求め取り組んでいる。
流域協議会発足当時から環境は変化している。再度初心にかえり、基本理念に基づいて変化をみてみようということで「流域ウォーキング」を開催。
広報誌「あじぇんだ113」、ホームページの紹介。
流域シンポジウムを開催し、いろんな意見をいただきながら活動。昨年度は「富士山・山中湖宣言」を発表。
寒川の「さぎ」住みやすい環境を作っていきたい。
寒川でシンポジウムを開催できることを嬉しく思っている。寒川町長さんをはじめ、多数の方にご協力あったからこそ開催することができました。
ありがとうございました。





夢枕獏さんの本が当たるお楽しみ会とサイン会 


当選された方々、おめでとうございます!!!夢枕獏さん、ありがとうございました!
             

1Fロビー、展示室ではパネルが展示されました。 


  
桂川・相模川流域協議会 湘南地域協議会の活動の紹介 
メンバーの峯谷さん、中門さんがタウンニュースに紹介されました。

  
2014年5月に行った桂川・相模川定期総会にて講演いただいた豊田直之氏

多数展示に協力いただき、ありがとうございました。




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